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サンドブラストについて

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サンドブラストでの彫刻について

ガラスや鏡への彫刻方法について

ガラスや鏡に文字や絵柄を彫刻する場合は、サンドブラスト、レーザー、薬品の3種類が一般的です。このうち、レーザーと薬品での技法については、ガラス表面を曇らせて、文字や絵柄を表現します。
参考までにレーザー彫刻は、レーザー光をガラス表面に当て、部分的に溶かし曇らせることによって文字や絵柄を表現します。薬品によるものはエッチングとよばれ、フッ化水素などでガラス表面を腐食し曇らせて同様の効果を得ます。
それに対しサンドブラストでの彫刻は、ガラスや鏡の表面に保護膜(マスキングシート)を貼り、文字や絵柄の部分だけ露出させます。その部分に砂を高圧でぶつけることによって、0.5〜1mmほど掘り込んで文字や絵柄を表現します。なので、仕上がりに奥行き感があり、より際立って見えます。また、砂を当てている時間や吐出するエアーの圧力を調整することにより、より深く彫刻して立体的な仕上がりにできます。
元来は船のさびを落とすためのものでしたが、19世紀末からガラス工芸に使われるようになりました。近年では、サンドブラスト加工もエッチングと呼称される場合もあります。

ガラス彫刻の各種技法については以下のページで紹介しています。
ガラス彫刻の技法について

サンドブラストの装置について

サンドブラスト用キャビネットの外観

サンドブラスト加工で使う縦1.5m×横1mぐらいの箱状のキャビネットです。大きな板ガラスもサンドブラスト加工できるように、キャビネットの横に板ガラスを通すスリットと、板ガラスを支える格子状のフレームが付いています。前面の扉には、作業中にキャビネット内部を見るための小窓と、扉を閉めたまま内部に手を入れるための手袋が付いている小穴が開いています。

キャビネット内部について

サンドブラスト用キャビネットの内部

前面の扉を開けたキャビネット内部です。この中でサンドブラスト加工を行います。中にはコンプレッサーからのエアーを供給するホースにつながれたサンドブラストガンがあります。下の部分には砂がたまっていて、それをエアーの圧力で吸い上げサンドブラストガンから吐出してサンドブラスト加工を行います。加工中は砂や削られたガラス粉がキャビネット中を舞うため、キャビネット外にそれらが出ないように密閉系の装置となっています。

エアコンプレッサー

エアコンプレッサー

高圧エアーを発生させるコンプレッサーです。発生した高圧のエアーは、ホースでサンドブラスト装置のキャビネット内にあるブラストガンに供給されます。

集じん機

サンドブラスト用の集じん機

サンドブラスト時に、キャビネット内で発生するガラス粉や細かくなった金剛砂を吸い取るのに用いる集じん機です。キャビネットからつながれているホースで集じんします。

サンドブラストガン

サンドブラストガン

高圧エアーによって先端から金剛砂を吐出できるサンドブラストガンです。本体は金属製で、金剛砂とエアーのそれぞれを供給するホースが付いています。エアーのオンオフは、キャビネットの下にあるフットスイッチで電磁弁を開閉します。
先端ノズルはセラミック製で、深く掘りたいときや細かなものを掘るときなどに応じてノズル径を変えて使用します。ノズルは使っているうちに金剛砂に削られて内径が大きくなってきます。内径が大きくなると金剛砂が吐出される範囲が広がるため、ガラスが削れにくくなり作業効率が落ちます。その場合は新しいノズルに変えます。

金剛砂

サンドブラストで用いる金剛砂

サンドブラストに用いる金剛砂です。不純物が多いコランダム(酸化アルミニウムからなる鉱物)やざくろ石(マグネシウム・鉄・マンガン・カルシウム・アルミニウムなどを含むケイ酸塩鉱物)を粉末にしたものです。
彫刻する内容によって、粒度を使い分けます。
使用しているうちに、粒が細かく(軽く)なり、彫刻しにくくなるので、必要に応じて補充を行います。

ショップ情報

ガラス彫刻工房 四季彩

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近藤ビル103
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